少し前になりますが、応急危険度判定士の更新講習会に参加してきました。
大地震の後、余震による二次災害を防ぐために地震発生後出来るだけ迅速
に行われる被災度の判定を行うため建築士で構成された者を被災建築物応
急危険度判定士とよびます。
過去には、行政担当者、建築士、学識経験者などがそれぞれ独自の判断で
個別に行われてきましたが、この様な判定を独自に行うのはそう簡単ではあ
りません。
経験と直感で被災建物の安全、あるいは、危険を短時間に判定しなければな
らないからです。
災害の規模が小さいときは個別の判定でよいが、災害の規模が大きくなると
判定が必要な建物の数も多くなります。
恐らく従来の個別対応では間に合わなくなるでしょう。
この様な考えより、大地震後の被災建物の危険度の判定をあらかじめ用意
されたマニュアルにより、トレーニングされた技術者により組織的に行うシステ
ムの必要性が高まり、静岡県でも 2000年頃から判定士の募集が始まり、そ
の当初から私も講習会を受けて登録していただきました。