―住まいに全般に携わる者として、今後何が何でも、新しい住まいだけを提供・提案していく考えを私は持っていません―
「住み手」がいなくなった、いわゆる「空き家」について、有名になった宮崎弁の「どげんかせんといかん」でなくここら言う「どうにかしんと…」の想いで、しばらく綴っていこうと思います。
前回は、「災害後」でした。
今回は、「伝言・挨拶」について
「空き家」は、持ち主がそこに居住していた、あるいは両親なり家族が住んでいたということですからご近所さんとの付き合いもあったことと思います。
そのご近所さんに、ご自身の情報を伝えておくというというのがいかに大事かというお話。
いままで、「空き家」にして困ることを綴ってきましたが、持ち主がそこに行けなくても、ご近所で気に掛けている方が、もしかしたらいらっしゃる
かもしれません。
その方が、あなたの味方になってくれる
かもしれないからです。
その方に、ご自身の情報を教えてあげたらいかがでしょうか?
居所、連絡先の電話番号などもし
「空き家」に何か異変があったらそっと連絡をいただける
かもしれません。
長くその方との関係を築いていくためには、最低でも年賀状・暑中見舞い等の手紙などをマメに出されるといいと思います。

ただし、そのご近所さんを当てにすることは止めましょう。
何かあって、「なぜあの時、連絡をくれなかったの?教えてくれなかったの?」と妬むこと自体が身勝手な考え方です。
ご近所さんに管理をお願いしていただいてるわけではないし、その善意を悪用してはいけません。
つづく
千年杉建築事務所 小林正幸