十数年前、住宅設計に携わったI様宅。
車イス生活のご主人様が、玄関で外部用車いすから室内用車いすに乗り移
る時、加齢も加わって、この乗り移りに最近は苦労されていると相談がありま
した。
現地で実際に乗り移る状態など、ヒアリングと体勢位置を確認して完成したの
が冒頭の写真です。
市販品の玄関折畳みイスはあるのですが、
ご主人様からの要望は
・座板が奥行30cmでは狭いので40cmは欲しい
・乗り移るときに使う握り棒(手摺)が乗る時、それぞれ反対側に欲しい
ということで、さらに工夫を施しました。


苦労したのが、握り棒(手摺)の取付
使いやすく邪魔にならず、安全。さらにローコストで・・・ということで
閃いた

アイデアは握り棒(手摺)を乗る側に替えて座板の上から差し込ん
で使うというもの
握り棒(手摺)が少し高いのは座板にクッションを敷いて使うためです。
取り付けた大工さんも初めての仕事でしたが、塩梅よく完成いたしました。