注目のゾーン断熱

「我慢の小エネ生活」にしないために
家全体の断熱性能を上げるリフォーム工事というものがあり、新築住宅の断熱性能と同等のレベル(次世代省エネ基準)まで持っていくことはそう難しいことではありません。
しかし、高コストのため普及していかないのが現実です。
既存の住宅全体を高断熱住宅にするには、安くても400万~500万円以上の予算は覚悟しないとできないからです。
その理由は、家全体(屋根又は天井、外壁、窓等開口部、床又は基礎の外側)というボリューム(家の表面積が大)にあります。
例えば、子供が巣立って広くなった夫婦しか住まない家全体を断熱リフォームすることは非現実的な提案でもあります。
現在主流になっている断熱リフォームに、住宅エコポイント制度(発行されたポイントを復興支援商品と交換ができる制度)で、窓だけの断熱改修という局所断熱工事があります。
これは、(窓ガラスの結露が少なくなる程度の一時しのぎ工事で光熱費が大きく節約することは期待できません)根本的な断熱改修とはいえません。
そこで、近年注目されているのが「ゾーン断熱(部分断熱)改修」です。

ゾーン断熱というのは、住まい手の生活スタイルに合わせて、日常生活で必要とされる空間を断熱するという考え方です。
下図の簡単な間取りの住宅で説明すると
注目のゾーン断熱

注目のゾーン断熱

家全体をすっぽり覆うのではなく、LDKとお風呂、洗面脱衣場までの空間だけを連続して断熱化させるのです。(図では壁、窓だけですが、実際は天井と床も行います)
もちろん、断熱ラインにある室内の建具も断熱化した建具にします。
こうすることで、使われていない2階や和室は断熱ゾーンから省き、手が届く工事費にまで持っていくことが可能になります。
ただし、この工事は決して安易な工事ではなく正しい断熱と気密の知識と技術、そして断熱改修の効果をシミュレーションしていくプランニングと技術が必要なのは言うまでもありません。



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