エアコンを買われる時皆さんはどう選んでますか?
先日行われた 温熱教室2014in浜松 第3回目講義の中で講師の
岐阜県立森林文化アカデミー 准教授 辻 充孝先生 が考案した
簡易版暖冷房負荷計算という パワーアップしたありがたいお話が聞けたので私見を交えながら紹介いたします。
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エアコンを買おうと 家電屋さんに出向くと 必ず暖冷房したい部屋の
広さ(〇〇畳)を店員さんは必ず聞いてきますよね
「〇〇畳ならこちらのエアコンで大丈夫です」・・てな具合で勧められます。
ちなみに、これが当てはまるのは、
気密性能の無い(隙間風の入る)
スカスカな家だけ です
一般的には、そこで勧められる機器は おおかた オーバースペックな機器
つまり、その部屋に適さない 高額商品かつ過剰設備機器商品を買わされる
(買わされていた)
大きいことはいいこと
大は小を兼ねる では無いのです
じゃぁどう選ぶの?
ですよね
答えは
対象室(部屋や建物全体)に最適な暖房・冷房機器を計算して
求めることができる実務者に、これからは相談しましょう
となります
カタログに載った綺麗(またはイケメン)な俳優のページは見るけど、ほとんどの方がスルーしてしまう出力データ表
左は某メーカーのエアコンに掲載された仕様一覧表です
実はここに一番大事な情報が載っています
新築で建てるなら 住宅でも事務所・店舗等建物の 断熱性能(熱損失係数Q値) がわかれば、建築地の気象データ と 室内設定温度などから 機器の暖冷房能力(kW)がはじき出されます。
例を挙げれば
夏季なら
6.5kWの冷房器具があれば、晴天日で外気温36℃(平均最高気温)の状態がずっと続いても、家全体を室温28℃に保つことができる
冬季なら
8.0kWの暖房器具があれば、曇天日で外気温1℃(平均最低気温)の状態がずっと続いても、家全体を室温20℃に保つことができる
となるのです
吹抜け 無暖房(無冷房)な隣室部屋 窓が多い部屋 などの暖冷房の弱点が補正できること
そして さらに すごいのは
帰宅して 外気温と同じになっている部屋(家) の 冷房(暖房)を直ぐ 効かせたいときの 最大能力機器も選ぶことができること
既存住宅でも 断熱性能が計算できれば 対象部屋の 最適エアコン候補が選べることももちろん可能です。
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こんなご報告ができるのも 6回にわたって 濃い内容の講義が聴ける
温熱教室2014in浜松 ならではかもしれません。