今日もまた、牧之原市(旧榛原郡相良町)にある国定重要文化財「大鐘家
(おおがねけ)」の話ですがそろそろ飽きてきましたねぇ。
大鐘家の長屋門に戻りますが
この建物全景がきれいに写っていませんが、形に気が付きませんか?
そう!
左右対称形になっています。
こう言うデザインを 「シンメトリー」と言います。
洋の東西を問わずモニュメントの建物は左右対称が原則です。
例えば、南大門
例えば国会議事堂
例えば、インドの世界遺産タージ・マハル
良いデザイン=バランスのとれたデザイン といっても過言ではないと思っています。
なんとなく分かりにくいと思いますので、ちょっと下の写真を見てください。
左側写真は、長屋門の棟にある
千木 一本分の間口分を切取った合成写真です。あえて、非対称形にした「アシンメトリー」です。
右側の写真と比べて違和感は感じませんか?
これは、住宅のデザインについても同じだと思っています。
私たちの廻りにある住宅を見ても シンメトリー を意識した住宅は残念ながらほとんど見ることがありません。
ところが、外国の伝統的な住宅には、シンメトリー様式がいくつかあります。
これらの様式は100年以上も前から現代まで基本を変えないで造られています
(詳しくは
こちらの記事も参考に)
ところが、左右非対称(アシンメトリー)であっても、バランスの良い配置であれば、安定感のある、美しいものとなるという話はまた別の機会にしましょう
では、また続きを
千年杉建築事務所 小林正幸