西区雄踏町にある重要文化財「中村家住宅」主屋(おもや)に行ってきました。
建築は1688年頃というから約323年前の家屋です。
中村家の歴史をご覧ください。
平成12年(2000年)に当時の雄踏町が寄付を受け3年かけて解体修理を行い
当時の姿に復元した家屋です。
←復元時の様子
←復元時の様子
復元といっても、家屋の南側半分はほぼ当時のままの材木が残されていました
←鉋かけ
←釿かけ
柱の表面は鉋(かんな)仕上げではなく、釿(ちょうな)仕上げですから
表面がデコボコしていますがわかりますか?
この家屋の特徴は、
①大黒柱がない構法。
②棟には、瓦が葺かれている。(格式の高い家柄のため)
③茅(カヤ:ススキやチガヤ)葺きではなく葦(ヨシ)葺き屋根である。
(浜名湖の葦で葺いていた)
また、1854年の安政東海地震のときには津波がこの敷地上9cm(床下浸水)
との記録が残っているがそれより、昭和34年の伊勢湾台風の方が浸水被害
が大きかったそうです。
床下を覗くと耐震補強のため 制振ダンパーが取り付けてありました。
土間のカマド です。
これは、多分こんなものを使っていただろうと復元された品。煙突はなく、後ろ側の壁に煙を出したり
明かり取りの窓があります
~徳川御三家、老中、大阪城代、京都所司代の諸大名たち
および越前松平一門の大名が東海道を通行する際、中村家歴代
当主が、御目見(おめみえ)をしていた様子が見えてくるような~
そんな江戸時代にタイムスリップしたような感覚を持ちました。
本日、詳しくご説明していただいた係の方ありがとうございました。
なお、ここの見学は、金、土、日、祝日(年末年始休館)のみです。
ただし入館料200円必要です。
by 千年杉建築事務所