飛騨高山第19弾
重要文化財「吉島家」住宅です。
都市集約型の町家では、中庭を設けることで、夏を乗り切る住まい方があります
中庭を作る目的とは。
通風
採光
庭が眺められる
このぐらいは説明がなくても理解できると思います。
では、蒸し暑い夏が乗り切れる中庭の効果として考えられるのは
冷気溜まりです。
廻りの温度より低い空気が淀む空間が中庭なのです。
土壁に囲まれた町家は、木々の植えられた庭が冷気溜まりになって、暖気と冷気の間で風が起こる(熱対流)と言われています。
ただし、中庭の大きさや上が解放されていることとか、坪庭や裏庭、通り土間と言った複数の庭や土間との組み合わせが必要なることもあるでしょう。
実際、吉島家の見学は8月下旬のまだ暑い時期だったのですが、家の中はエアコンがなく、冷房する必要性がないほど暑いとは感じませんでした。
ではまたつづく
千年杉建築事務所 小林正幸
もうすぐで
秋の高山祭 です。